テスト結果と内申点(調査書点)について

松山の中学校では学年順位が出ますので、自分が学校内でどのくらいの位置にいるのかが分かります。今回はテストの点数の見方、内申点(調査書点)についての2点についてお話します。
松山のほとんどの中学校が、テストが終わった後にデータが渡されます。それには平均点であったり、偏差値が書いている場合が多いです。そのデータをしっかりと見てもらいたく思います。

テストになると「点が上がった!」「点が下がった…」という声をよく耳にします。
80点と70点では、どう見ても80点の方がいい点数です。しかし平均75点のテストで取った80点と平均60点のテストで取った70点では、後者のほうが良い点数であると言えます。
その理由は「平均点との差」=「偏差」を見ているからです。まずはこの「平均点との差」に注目してデータを見てみてください。そうすれば、データをより有効に見ることができます。
単なる点数を見るのではなく、難易度に応じた点数を見てください。特に実力テストや模試などは普段の期末テストとは意味合いが違います。期末テストは、それぞれの学期で学習した内容のみが決められた範囲の中から出ます。いわば確認テストのようなものです。一方で、実力テストや模試は今までに習ったすべての内容が出題され、問題の難易度も実力を見るために上がります。この2パターンのテストがあることを認知してきただき、一緒にして考えないようお気を付けください。

学年順位は平均点や難易度とは関係ありませんのでそのままの点数を見ていただいて大丈夫です。

次に学年順位と松山市内の県立高校についてお話します。
一般的な県立高校の目安は以下です ( 私の個人的な見解ですので、絶対ではありません )

       5%以内  東高
      10%以内  南高
   15~20%以内  北高
   25~30%以内  中央
   35~50%以内  伊予・松商・松工

もちろん本番入試点も高校受験には関わりますので、志望校が固まっていない場合など参考程度にご覧ください。

愛媛県立高校入試は「入試点」「調査書点」との兼ね合いで合否が決まります。
その割合は公表されていませんが、過去の結果から見ると、全体的に調査書点の方が重視されているように感じます。

入試点とは3月に行われる高校入試の点数です。
調査書点とは「通信簿の点」のことです。
通信簿は5から1の5段階に分かれていて、5が最も良い評価です。
この5段階評価が9教科においてつけられます。合計は45点満点です。(国語・数学・理科・社会・英語・保健体育・美術・音楽・技術家庭科)
そして、この評価が1学期、2学期、学年末と3回つけられます。
最も重要な評価が学年末です。学年末は1年間の総合評価となり、1学期、2学期の通信簿の点数も評価に考慮されます。よって、各学期末テストは重要なものとなります。

調査書点は1年生の学年末、2年生の学年末、3年生の2学期末の合計135点満点の点数と考えてもらえることが一番わかりやすい値になると思います。この点数が高ければ高いほど入試には有利と考えられています。

3年生になってから、部活を引退してから頑張ろうでは、手遅れとなることがあります。中学1年生の時から受験は始まっています。